越波対策製品 アルミ合金製波返し サーフィナル

高潮・高波による越波被害で

      

お困りではありませんか?

防災・減災、国⼟強靱化のための5か年加速化対策 国土強靭化推進

年々高まっている越波被害の脅威

沿岸域の越波対策として
アルミ合金製波返しサーフィナル®
ご提案いたします。

視距阻害せず護岸添加対策製品では唯一眺望性を確保します。

他の工法と比べ施工が容易で短工期・コスト削減が可能です。

またアルミ製のため海洋環境への影響も少ない無害な製品です。

製品設置にあたっては越波流量を解析し資料を作成いたします。

日軽エンジニアリングの越波対策製品

眺望が確保できる越波対策製品・アルミ合金製波返しサーフィナル®

アルミ合金製波返しサーフィナル®は、沿岸域において塩害に強く高い耐食性を発揮し、沿道の眺望を確保しながら高波・高潮による越波被害のリスクを抑える防災対策製品です。

※アルミ合金製波返しサーフィナル®は飛沫防止対策製品ではありません。

  • 従来の越波対策区間
  • アルミ合金製波返しサーフィナル®設置区間

道路空間を圧迫せず、沿道からの眺望を阻害しません。

  • 既設護岸設置前
  • アルミ合金製波返し
    サーフィナル®設置後
アルミ合金製波返しサーフィナル®設置後の景観

設置後の波の様子

※アルミ合金製波返しサーフィナル®設置後の様子をご覧ください。

アルミ合金製波返しサーフィナル®の施工

護岸や海底の改良を必要とする他の工法と比べ、工期が短く省施工なため経費を削減できます。

軽量なアルミ材のユニット製品を現地へ搬送、大規模な交通規制も必要なく設置が可能です。

※アルミ合金製波返しサーフィナル®施工手順をご覧ください。

施工手順
①パネルユニット搬送
②パネルユニット荷下ろし
③現地足場の架設
④上部及び斜材用アンカー孔の削孔
⑤上部及び斜材用アンカー打設
⑥本体パネル取付・アンカーボルト締付け
⑦斜材パネル取付・アンカーボルト締付け
⑧完成

アルミ合金製波返しサーフィナル®のご提案

対象箇所に合わせた報告書の作成を当社がお手伝い、サーフィナル®設置のご提案させていただきます。

①想定の越波流量をシミュレーション

対象箇所の目標越波流量から製品断面の設計を行い、数値解析によるサーフィナル®設置効果のシミュレーションを行います。

※越波流量解析比較のシミュレーション動画をご覧ください。

②解析を基に報告書を作成

解析結果を整理、設置可否の資料として「数値解析試験報告書」を作成いたします。

  • 表紙・目次
  • 概要・設計条件
  • 計算結果
  • 結 論

※波浪条件や護岸形状によっては、サーフィナル®が設置できない場合もございますので予めご了承ください。

③報告書より架設の可否を判断

結果内容を基にパネル設置の可否をご判断いただけます。

越波流量結果より越波流量の提言を確認してサーフィナル®設置を決定

アルミ合金製波返しサーフィナル®の特長

  • 越波抑制効果に優れる

    最大約90%の越波低減率を誇り、CADMAS-SURFを用いた越波量解析による製品提案が可能です。

  • 眺望を阻害しない

    沿道からの眺望を確保し、道路景観に圧迫感を与えない景観性にも優れた越波対策製品です。

  • 軽量で操作性が良い

    鉄やステンレスの約3分の1の比重で、既設護岸への負荷が少なく安全性を確保できます。

  • 耐食性に優れるアルミ材

    沿岸地域において高い耐食性能を発揮する「塩害に強い」仕様です。

  • 施工がしやすく短工期

    パネルの組立工法により現場でのスムーズかつスピーディーな施工が可能で費用も削減できます。

  • パネル交換が容易

    パネル組立て構造は万が一、漂流物などで破損した場合でも部分交換が可能な製品です。

  • 海洋環境にやさしい

    アルミ製品は海洋環境にも影響を及ぼさない無害な材質です。

アルミ合金製波返しサーフィナル®実績

特に景観性・眺望性を重視した沿岸域で、地域の生活道路として長期間の交通規制ができない、また走行車の視距阻害したくないなどの地域において、完全な越波・飛沫防止対策を実施できない、必要としない場合にご採用いただいております。

和歌山県串本町上浦地区
和歌山県白浜町湯崎漁港
佐賀県唐津市相賀漁港

FAQ

  • Q1 アルミ合金製波返しサーフィナル®の越波抑制効果はどのくらいありますか?
    A1 各種条件にもよりますが、未対策護岸の越波流量比で最大80~90%減を実現できます。
    お問い合わせいただいた箇所の設計条件を基に、コンピュータにて数値解析を行ない、越波流量の算出及びパネル設置可否の判断をします。
    波浪条件や護岸形状によっては、アルミ波返しパネルが設置できない場合もございます。予めご了承ください。
  • Q2 数値解析はどのようなソフトを使用していますか?
    A2 数値波動水路プログラム「CADMAS-SURF/2D」を使用しています。
    本プログラムは、一般財団法人沿岸技術研究センターが開発し、大手ゼネコン等が海洋構造物の設計に広く使われているものです。
    諸条件を入力しプログラムを作成することで、コンピュータ上で複雑な現象の数値シミュレーションを行なっています。
  • Q3 照査を依頼するには何が必要ですか?
    A3 諸条件、図面データのご提供をお願いします。
    設計条件としてご提供頂きたいものは、波圧、波浪条件等です。詳しい内容は、日軽エンジニアリング営業担当者にお尋ねください。
    また、護岸断面及び設置平面のCADデータのご提供をお願いします。
  • Q4 波圧値の算出はできますか?
    A4 波圧値の算出は出来かねます。
    大変申し訳ありませんが、波圧の算出につきましては、コンサルタント様の方でお願いしております。
  • Q5 実績はどのくらいありますか?
    A5 全国各地に、約25件(設置延長合計2000m程度)の実績があります。(2020年現在)
    主に太平洋側の沿岸を中心に、全国各地に納入しております。
    台風接近時に高潮被害が多い紀伊半島にも、多数の実績がございます。
  • Q6 飛沫(しぶき)を防ぐ効果はありますか?
    A6 微小な飛沫や飛砂を防ぐことはできません。
    「アルミ合金製波返し」は、沖から襲来する波に対する護岸への越波を防ぐ目的を主としているため、巻き上げられた飛沫などは、効果をほとんど発揮できません。
  • Q7 護岸コンクリートの強度照査はできますか?
    A7 コンクリート護岸の強度照査は出来かねます。
    弊社では、コンクリートの設計は範囲外とさせていただいており、護岸の強度照査は承っておりません。
    当方からは、アンカーボルトの反力値を提供しますので、お手数ですがコンサルタント様の方で護岸コンクリートの照査をお願いします。
  • Q8 塗装可能ですか?
    A8 アルミの陽極酸化皮膜(アルマイト処理)を施すことで着色が可能です。
    アルミは基本的に錆びにくい性質を持ちますが、さらに耐食性を上げるために、本製品は「アルマイト処理」を行なっております。
    処理の程度により色調を変えることができ、アルミ生地色(シルバー)、ブロンズ系色など、景観に配慮した色を選択できます。
  • Q9 製品重量はどのくらいですか?
    A9 約40kg/mです。軽量であるため、護岸への負荷も大変小さく済みます。
    アルミ合金製波返しパネルは、1ユニットにつき8本のアンカーボルトで護岸に固定しており、アンカー1本で支持する荷重は約10kgです。
  • Q10 パネルの上は歩行できますか?
    A10 設計上は群集荷重を見込んでいますが、通常(※)は安全のためパネル上は「歩行禁止」です。
    護岸の幅が広くなることで、人が歩行することや座って魚釣りをすることが考えられます。人が誤って落下する可能性もあるため、パネル上は「歩行禁止」とし、パネル上面に「立入禁止標示パネル」を掲示しています。
    ※ただしご要望により歩行可能な設計も検討いたします。担当営業までご相談ください。
  • Q11 ボルトは錆びないですか?
    A11 ステンレス製ボルトを採用し、表面は「ジオメット®処理」を施しています。
    耐食性の良い「ステンレス製」のボルトを採用し、ボルト表面には「亜鉛末化成処理(ジオメット®処理)」をすることで、塩害地域においても、腐食の心配は極めて小さく、メンテナンスフリーを実現できます。
  • Q12 施工日数はどのくらいですか?
    A12 1日あたり約30~50mの施工が可能です。(設置環境等により前後します)
    基本的には、高所作業車での施工、または足場を設置して施工します。
    工場で組立して出荷するので、現場作業は「アンカー打設」及び「パネルの位置合わせ」程度で済むため、スムーズな作業が可能です。
  • Q13 アルミ合金製波返しサーフィナル®を設置することで、眺望は悪くならないですか?
    A13 基本、護岸天端より低い位置に設置するため、今まで通りの眺望を維持できます。
    従来、海を見渡せていた場所でも、越波防止柵の設置や、護岸嵩上げにより、眺望が悪くなることが考えられます。
    アルミ合金製波返しサーフィナル®は、環境省管轄である国立公園の景観地区内でも、採用された実績があります。
  • Q14 波圧がかなり大きい地域ですが、問題ないでしょうか?
    A14 原則的に、波圧70kN/m2以下であれば、構造上は問題ありません。
    アルミ合金製の形材パネル断面の都合上、波圧の上限値は70kN/m2以下としております。
    (70kN/m2以上は要相談)
    波圧が比較的大きな紀伊半島(和歌山県)でも40~60kN/m2程度です。
  • Q15 水路実験は行なっていますか?
    A15 はい、行なっております。
    模型実験は、日本軽金属グループ研究所(NRDC)と共同で実施しております。
    また物件ごとの各種条件にから「CADMAS-SURF」によるコンピュータ上で水路実験の再現を行なっています。