製品紹介
アルミ床版歩道拡幅工法
アルミ床版による歩道拡幅工法は、現代の都市基盤に大きく貢献してきた既設橋梁をこれからも大切に使用し、永く次世代へ残すインフラ整備の一環として考えられた工法です。
歩道幅員の狭い鋼橋・コンクリート橋にアルミ床版を添架することで歩道を拡幅し、歩行者の安全と円滑な通行を確保します。
◎構造物への荷重負担を軽減
軽量なアルミ床版により既設構造物への負担が軽減されるため、下部工を補強・新設することなく添架できます。
◎維持管理の削減
耐食性の高いアルミ床版を用いることにより、維持管理が大幅に削減されます。
◎工期の短縮・コスト低減
新設や架け替えの長期工事、大規模な河川締切り工事などの必要もなく、工事コストの低減が図れます。
アルミ床版と歩道の拡幅
幅員の狭くなった鋼橋・コンクリート橋にアルミ床版を添架することで歩道を拡幅し、歩行者の安全と円滑な通行を確保します。
工法形式と工法種類
- 本橋添架方式
- 鋼橋ブラケット方式/上路橋・下路橋
- コンクリート橋ブラケット方式
- 上載方式
- 下部工添架方式
- 橋脚ブラケット方式
- コンパクトブリッジ
- その他工法
- 張り出し床版
- 歩道橋床版の改修
鋼橋ブラケット方式 上路橋・下路橋
- ●上路橋
歩道のない鋼橋に採用される工法です。
外主桁にブラケットを取付け、アルミ床版を添架させる方式で、1.0~3.5mまで拡幅した実績があります。
●下路橋
主構部にブラケットを取付け、アルミ床版を添架させる方式で3.3mまで拡幅した実績があります。
コンクリート歩道をアルミ床版に置換して死荷重軽減を図り歩道拡幅した実績があります。
コンクリート橋ブラケット方式
歩道のないコンクリート橋に採用される工法です。
コンクリート外桁にブラケットを取付け、アルミ床版を添架させる方式で2.5mまで拡幅した実績があります。上載方式
歩道が一部ある場合に用いる工法です。
コンクリート歩道の一部を剥ぎ取り、アルミ床版で置換し死荷重相殺を提案する工法です。橋脚ブラケット方式
コンクリートの橋脚よりブラケットを張出し歩道を拡幅します。
コンパクトブリッジ
支間10m程度、歩道幅2.0m程度の歩道拡幅に用いる工法です。
橋台に取付けたブラケットにコンパクトブリッジを添架させる方式です。
高欄・舗装などを工場にて組み上げ、現場施工を減らした省力化橋梁です。
その他の工法/張出し床版・歩道橋床版の改修
●張出し床版
護岸柵や擁壁の外側に張出し歩道を取り付け、歩道を拡幅します。
●歩道橋床版の改修
歩道橋の老朽化した床版をアルミ床版で改修します。
架設重機を必要としない工法です。
- 張出し床版
根岸橋護岸整備/神奈川県(横浜市役所)
歩道長42.4m 有効幅員2.0m
- 歩道橋床版の改修
江戸橋歩道橋/東京都(第一建設事務所)
橋長36.9m 支間長34.7m 有効幅員3.0m
既設橋梁の歩道拡幅について
道路構造令では、橋梁における歩行者の安全かつ円滑な通行を確保するため以下の歩道最小幅員を規定しています。
- ● 橋梁における歩道最少幅員(新設歩道の場合)
- ● 歩道最小幅員
道路構造令の改正(平成5年11月公布 社団法人日本道路協会)
歩道の拡幅と安全性の考え方
日軽エンジニアリングでは、安全性の観点より幅員の狭い橋梁における歩道拡幅においては、歩車道境界には車両用防護柵の設置をお奨めしています。